東海道五十三次を歩く

第4回・・・三島〜笠原新田  日帰り

 1999年11月14日、前回笠原新田でリタイアしてしまったので、三島から笠原新田の間、6.6キロを攻めようと自家用車で出かけた。実はこの日の本来の目的は、伊豆三津浜、太宰治ゆかりの老舗旅館、安田屋が温泉を引いたとかで、どんな様子かを下見にうかがうのが目的だった。

午前中に下見を済ませ、三島に移動したのがお昼頃で、自動車をどこに置くかが、まず第一の心配だった。丁度、三島市役所のそばを通過したので、市役所の裏手にある駐車場に無断で駐車させてもらった。三島から修善寺まで伊豆箱根鉄道が走り、三島広小路駅から東が三島宿の中心地で、そこから東へ向う。すぐ平安期から信仰をあつめた伊豆一宮の三島大社が見える。廣重の浮世絵、三島宿でも描かれた。昔から東海道に面していたこともあり大勢の信仰客を集めた。三島宿の入口となった新町橋を渡ると、住宅・商店街から田園風景にと徐々に変ってくる。石畳風の愛宕坂を上ると国道に合流して、松並木が続く。

初音が原で、左手に国道一号線と別れ、塚原新田の中心地を抜ける。次の集落地、市山新田の法善寺と出征馬の碑が目印の地点を目指して上る。一旦舗装された十字路を突っ切って、旧道があるはずだったのが、あいまいのまま左手に進んでしまった。40分ほど歩いても、三ツ谷新田の集落に着かず、いよいよ過疎地の山の方に入ってしまったようだ。ぽつんと一軒の農家のお父さんに道を訪ねた。「いやー。全然方向が違うよ。2キロ位下らないと。」の言葉にがっくり。わずか?2キロなら車だと四分で移動だが、徒歩だと今きた道を30分は戻らなければならない。出征馬の碑の所まで戻り、三ツ谷新田の集落を過ぎ、笠原新田のバス停まで戻ったのは、16時過ぎで実に4時間もかかったことになる。

三島までのバスでの移動は、実にらくちんらくちん。疲れから睡魔に襲われながら、20分で三島に到着した。三島市役所まで車を取りに行き、沼津インターから御殿場経由で東京・青梅市に無事戻った。自動車を利用しての東海道五十三次を歩きは、長時間歩いた後に長距離を運転しなければならないので、体がとても疲れ、しかも疲れると眠くなるのでお勧めできない。







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